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2019年09月24日

建築におけるコスト管理 ~コストプランニングとコストコントロール~②

前回に続き、今回はコストコントロールについて説明します。

⑵ コストコントロール

まず、コストプランニングにより設定した目標を予算内に収めるため、設計の各段階で概算コストを算定して、そのコストが目標コスト内に収まっているかの確認を行います。目標コストが計画通りに進捗しているか、目標コストとその時点での概算コストとの比較を継続的に行い、その差異を分析します。の差異をなくすことがコストコントロールの業務です。

目標コストとその時点での概算コストとの差異が大きい場合、設計内容が固まってから(実施設計段階など)ではもはや手遅れとなり、その場合は、設計最終段階で予算内に収めるために大がかりな設計業務の手戻りや、着工の遅れにつながります。設計の上流段階(基本計画など)から目標コストをつかみ、はやめに目標コスト内に収めるよう手を打つことが肝要です。

設計計画が目標コストを超過している場合、現状コストを目標コスト内に収めるために経済性の観点から代替案を提示し、検討することが、コストコントロールの重要な役割といえます。

コストコントロールの役割について、以下に具体的に説明します。

  • 目標コストと設計内容との整合性についての継続的チェック
  • コストプランニングで設定されたコスト(総額コスト、部位別のコスト配分など)に沿い、目標通りに進捗しているかを各設計段階で継続的に確認します。
  • 目標コストと概算コストとの比較分析
  • 次に、目標を実績(概算コスト)との差異についての分析を、都度行います。
  • 目標コストに収めるための代替案の提示・検討
  • 比較分析の結果をもとに、設計計画内容の見直しなど、予算内に収める代替提案などの改善方策を都度検討・提示し、最終的なコストが目標コストに収まるように調整を行います。逆に予算に余裕がある場合は、機能や性能の向上を図り、施設価値をより高める方策の提案を行うことなどを検討します。

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