今回より、建築基準法について、説明をしたいと思います。
建築基準法の構成
建築基準法は、国民の「生命・健康・財産の保護」と「公共の福祉」を目的に作られた法律です。法・施行令・施行規則からなります。その内容から、概ね以下に分類されます。
手続き規定
計画内容を審査し、工事の検査を義務付ける規定(確認申請、完了検査、形式適合認定、建築協定、指定確認検査機関、建築基準適合判定資格者、建築審査会等)。
単体規定
建築物の安全性を確保する規定。全国一律に適用されます(構造強度、防火、避難、設備等)。
集団規定
都市の機能を確保する規定。都市計画区域などに適用されます。
命令・罰則規定
違反を正し、違反者に懲役・罰金を科す規定。特定行政庁は違反に是正措置命令を下し、その不履行に対して行政代執行を通じ強制実現が可能です。