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2019年10月31日

耐震構造・免震構造・制振構造の違いについて

一般の方にも、免震という言葉が広く知られるようになって久しいですが、今回は、その構造について、よく混同されがちな耐震構造、制振構造とあわせて説明させていただきます。

耐震構造について

太く強固な柱や梁で、地震による揺れに耐える構造です。中地震以下では建物を固く保つことで揺れによる変形を抑え、主要構造部に損傷が生じないようにし、大地震では柱・梁を部分的に損傷させることで地震エネルギーを吸収し持ちこたえるというように設計されます。

免震構造について

耐震構造に対して、地震エネルギーを吸収し、建物の揺れを抑えるのが免震構造です。水平方向にやわらかい免震層(アイソレータと呼ばれる天然ゴムを主な原料とする部材等)を地盤と建物の間に介して、地盤の揺れの周期に対して建物の振動周期を長くして地震動との共振を抑えることによって、建物にかかるせん断力を小さくします。免震構造を採用した場合、数%のコスト増となる場合が多いようです。

制振構造について

制振構造は強風による建物の振動を抑えることを目的に開発された技術です。超高層建物を対象に開発されました。強風時の居住性改善、地震被害の抑制、建物の再利用・機能保持等の役割を担います。制振構造とは文字通り振動を抑える構造で、振動を制御するための装置や機構が組み込まれています。組み込まれる制御部材、制御装置はかなり高額となり、大型のコンピュータを組み込んだ装置などは数億円となるケースも見られます。尚、制振にかかわる費用は、全体工事費の概ね1-3%程度となります。

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