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2019年09月02日

基本設計段階での十分な建築コスト算定が、プロジェクトの成否を決める

プロジェクトの成否を決めるといっても過言でない大事な段階が、基本設計です。この記事では、その基本設計に何が含まれるかを解説します。

(2) 基本設計

これらを図面化したものを基本設計図書と言いますが、この設計図書には、建物の配置、平面・立面・断面の各図面、仕様概要書などが含まれます。基本計画段階と比べ、飛躍的に情報量が増えるため、より精度の高い建築コストの算定が可能となります。

基本設計は、前段階の基本計画にもとづき、基本的な要素(建物の規模・形状、仕様概要、構造方式、設備方式など)が明確となる段階です。

ただ、実務面では、建築コストの概算に対する設計者の時間的・技術的な制約から、十分な対応ができていないというケースが多々見受けられます。コスト算定を専門とする建築事務所に発注する場合もありますが、費用もかかるため、民間物件においてはなかなか進んでいません。以下に、一般的な、基本設計におけるコスト管理業務を述べます。発注者として、下記のようなコスト管理が設計者によってなされているかを把握しておくことは、設計者に適切なコスト管理を促すうえでも重要となります。

工事費概算書の作成

各部位毎に概算数量を算出し、それに対応する単価(合成単価)を乗じてコスト算定する方法が一般的に取られています。

建設市場動向の把握

鉄骨・コンクリート・仕上げ材等の資材コストおよび労務にかかわるコストは日々変動しており、その時々の実勢価格を把握しておく必要があります。そこを見誤ると、大きく工事費の予測も外れてしまう結果となります。

工事費総額およびコスト配分のチェック

工事費概算書によって算定された工事費の総額が予算内に収まっているか、さらには建物の各部位間の金額構成比・バランスは適切かどうかを確認します。

設計VEの実施

当該物件を担当する設計者とは別に、第三者的な立場として、別のコンサルタントもしくは設計事務所などに、当該設計についての改善案を求める方法です。建物の価値向上のため、あるいはコストの節減のために代替案を集めていきます。

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